育ちのよい女の子とか

http://kotoripiyopiyo.com/2009/12/itadakimasu20091207.html
これ読んで気持ち悪いなーと思ったのは、お嬢さんのマナーの良さに対して「よく仕込んだ」とかいう表現。

確かに、一見、お嬢様おぼっちゃま風に見えない人が、意外にも美しいマナーの持ち主で「おっ」と思うのはよくあることだけど、それは「親の仕込み」じゃなくて「本人の美意識」に感服するものです。たとえば5歳ぐらいの男の子が完璧なレディファーストを身につけてる!とか言う状態であれば「親もよく仕込んだなあ」と感じるかもしれないけど。

なぜなら、習慣というのは、もちろん幼児期からの教育によって身につく部分もあるけれど、思春期ともなれば、たいていの人は多かれ少なかれ親の教育に反発をして、親にうるさく言われた習慣に従わなくなるもんだからです。

「食事の時にはいただきますと言って食べましょう」というのは、たいていの親がしつけるし、親がいなくたって施設でも学校でも「いただきます」とは言う。ここまでは「仕込み」です。誰でもそれくらいは「仕込まれて」いるものです。

だけど、まわりに誰もいない一人の時にも「いただきます」と言うかどうかは、親のしつけじゃなく、本当に純粋に本人の姿勢の問題じゃないのかしら。

それを「親のしつけ」「よい家庭に育ったから」と考えるとするならば、相手の女性を、思春期にも親に反抗せず従順で、さらには、親がいないところでも親の規範から逃れられないような存在とみなしているのであって、それは非常に失礼な話だし、そういう失礼な思い込みを持って接してくるオッサンにモテるというのは、むしろウンザリ体験だし、そんなことを思ってモヤモヤ気分が悪くなりました。