性犯罪とか痴漢冤罪とか

anond.hatelabo.jp/20090616065247
まず、性の現場においては、男性器が勃起しないことには性交することができないという事実があるよね。だから、男性に主導権があったのは仕方ない。女の体が恐怖や嫌悪で完全にぴったり閉じてしまう構造ならまだよかったのだが、むしろ、それをしっかり受け入れてしまう構造になっているんだから、男が本気になったらば、まあ勝ち目はない。ここはもともと非対称。

まあ、薬やら前立腺への刺激など強制的に勃起させる手段はあるけれど、さすがに女性が一般的に男の性器を勃起させてまたがって欲望を満たすほど社会は始まっていない(と思う)。だから、女性は保護されないといけなくて、(今のところ)男性は保護しなくてもいい。
あと、男女で性的欲望のスイッチの入り方が違うのも、男を衝動的行為(オサワリだのノゾキだの)に向かわせてしまう要因ではあるけど。

とはいえ、人間は本能だけで生きるケダモノではない。性的行為を行うには両性の合意が必要ということは、少なくとも日本社会の常識だし、人として当たり前のモラルだよね?そこさえ守っていれば、どちらかの性を一方的に保護しなくていいわけだ。

でも、痴漢される女が(たくさん)いて、痴漢する男が(たぶんたくさん)いて、大多数の(と思いたい)痴漢しない男がいる。どう考えても、一番悪いのは痴漢する男だ。なのに「女が(我慢すればいいのに)声を上げるせいで窮屈な思いをさせられている」という声が、痴漢しない男の間で出てくるのは、やっぱり、そのモラルが浸透してないと思う。

だって、男が女の痴漢に性器を揉まれたとして、それは男のほうが悪いとか自意識過剰とか思いすごしとか、どうしたって思えないよ。普通にそういうことをする女はひどいと思うし、男だって見ず知らずの女性に性器やら肛門やらを刺激されることは怖いだろうと思う。

で、そういう事件が続発して被害が後を立たないという原因で「男性を専用車両に隔離して保護しましょう」ってなったり、誤解されないために手を上にあげて電車にのらないといけなくなったとしても、少なくとも男が悪いとはまったく思えない。不心得な同性のために、まともな自分が巻き添えを食って迷惑を被ってるというのが事実なのに、被害者側の性に対して敵意を抱くのは相当に不思議な感じがする。

それなのに「自分は性的にアグレッシブでない、痴漢や強姦はしない」と自認する男性も、なぜか痴漢に対して怒りを抱かず、女性を怖いと感じるらしい。それって、男性一般の性への暴力的な衝動を「仕方ないもの」として肯定してしまっているんじゃないかと思えてならない。

男性自身が同性の性暴力をまじめに否定せず、ケダモノであることを認めてしまっている。だから女性は保護されないといけない存在のままで、いつまでも女性専用車両が必要になってしまうわけだ。

まあ、そういう風に考えています。
一番のソリューションは電車に乗らないことだけどさ。